ナニンジン
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ナニンジンの軌跡
東洋系と西洋系の2系統に大きく分かれます。西洋系は原産地のアフガニスタンから古くに小アジアに移り、12~13世紀にスペイン、イタリアに導入され、アルプスの北へ移入されたのは14世紀のことです。
現在の西洋種ニンジンは紫色の長ニンジンでした。カロチンを含んだ橙黄色の品種は16世紀後半にオランダで発達しました。
ドライな香りでリフレッシュ
西洋人参のナニンジンから抽出したエキスはβ-カロチン・ビタミンA・B・C・D・Eを豊富に含みます。アロマテラピーではワイルドキャロットとも呼ばれ、大地と草の混じり合ったドライな香りが心労を取り去るのに役立ちます。
ネトル
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薬用としても馴染みのあるハーブ
ハーブとして使われるネトルは、日本ではセイヨウイラクサとしても知られ、ハート型の葉には綿毛やトゲがあり、夏中花を咲かせます。トゲがあることから、スティンギング・ネトルという名前を持っています。学名は葉のトゲに触れると焼けるように痛いことから、ラテン語uro(焼く)に、英名は葉のトゲの外見からneedle(針)に由来します。 冬のイギリスでは葉を体にこすりつけて、体を温めるのに使われていました。ヨーロッパでは、2,000年以上前から止血剤として使われ、古くから馴染みのあるハーブなのです。
セイヨウイラクサはミネラルの宝庫
セイヨウイラクサは鉄分・カリウム・マグネシウム・ビタミンC・フラボノイドなど栄養素が豊富で多くの薬効があり、ハーブティーや料理、ビールの発酵時などにも使われています。古代ギリシア時代には被服の材料や食用、薬用として使われ、アメリカ先住民は妊娠期や産後に鉄分などのミネラル補給として使っていました。
昔からアレルギーを改善する効能を期待して摂られてきたハーブで、最近では花粉症の治療薬として注目されています。
ノコギリヤシ
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健康を保つための常備薬
ソウパルメットの「saw」はノコギリ、「palmetto」はヤシの意味があり、和名を「ノコギリヤシ」と言います。ノコギリヤシは低木ですが、葉は45cm-1mに広がるノコギリのようなギザギザの形をしていることからこの名前がついたとされています。
古くからアメリカ先住民は実を食したり、健康維持・精力回復の常備薬として利用していたそうです。その後ドイツで生薬として注目を集め、現在ではヨーロッパの多くの国々において、ノコギリヤシは医薬品として認可されています。
男性のトラブルに力を発揮
ノコギリヤシとは、真夏に香り高い小さなクリーム色の花を咲かせ、秋から冬にかけて真っ赤な果実をぎっしり実らせる植物です。日本ではあまり馴染みがないですが、古くからアメリカ先住民が用いてきたことから、アメリカでは常に人気のある身近な健康食品の一つなのです。
ノコギリヤシの果実に含まれる油性成分は、抜け毛や薄毛の原因とされるDHT(ジヒドロテストステロン)の酸性を抑える力があるとして、日本でも育毛剤やサプリメントに多く配合されています。またβシトステロールやオクタコサノールなど、近年注目を浴びている「フィトケミカル」(植物由来の栄養素)の1つと言われている成分も含み、男性のトイレのトラブルに効果を発揮していると考えられています。